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ある大学教授のお話
世界には約２００の国があり、国連に加盟している国は１９２。
国の中には人口１３億の中国、１１億のインドから、
２５０万のモンゴル、２１万のバヌアツ（アフリカ）など様々な国が有ります。
個人の所得と平均寿命を比べてみると、
日本は一人当たり 平均３６０万円（年間） 平均寿命８０歳に対し
カブサハラ（アフリカ）は、 平均 ３万円（年間） 平均寿命３４歳 です。
世界の１２億人だけ、つまり世界人口の５人に１人が日本人のような生活をしてい
ます。
アフリカは、グローバルイシュー（地球上の課題）のデパートと言われ、
環境、貧困、感染症、紛争、難民などの問題が周して現れています。
年間２３０万人の人が死ぬエイズは、いまやアフリカでは特別の病気では
なくなってきている。
エイズで両親を失ったエイズチルドレンが数多くいます。
１９９４年に起きた「ホテルルワンダ事件」では８００万人の人口のうち
８０万人が３か月間で虐殺せれました。
そんなアフリカを見て帰ってくる日本人たちは、
「生きるって本当にたいへんなことだ」
とみんな口をそろえて言うそうです。
それなのに、日本では、
毎年３万３千人もの人が自殺してしまいます。
１５分に１人が死ぬ計算になります。
日本の若者は自分のことを不幸だと思っているそうです。
世界にはもっと不幸な人たちがいっぱいいるのに、
それに気付かず、また気付いてみようともしません。
日本人が不幸なのは、自分のことしか考えていないから、
誰かが何かをしてくれることを待っているという受け身姿勢だからです。
つまりり利己的だからです。
しかしひとは利他的になってはじめて自分のことを大切にするようになり、
心にほこりが持てるようになるのです。
かつてマザーテレサ（ノーベル平和賞受賞）は何をしたら平和になるかの
記者の質問に対し、
「家に帰って自分の周りの人を大切にしてあげてください」
と言ったそうです。
このことからも世界平和は自分の心の中から生まれてくると言えます。
こんな内容のお話だったでしょうか。
平和は身近なことの集合体だ、ということでしょうか。
日本人にも良いとことはたくさんあります。
でも私たちが住む地球上にはいろいろな国があり、さまざまな現実がある
ということも考えながら一日一日を生活してゆきたいものです。
地球上には、生きたくても生きられない人々、子供たちがいるということも
けっして忘れてはならないことだと思います。
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